リアルな経験が描かれた特別な試写会 知られざるプロフェッショナルたちの奮闘に迫る

神奈川県医師会主催 映画「フロントライン」特別試写会 先週、横浜市みなとみらいで開催された神奈川県医師会主催の映画「フロントライン」特別試写会に参加しました。

映画の試写会だけではなく、神奈川県知事の黒岩祐治さんや、神奈川DMATの調整官医師だった阿南英明先生(映画内では小栗旬さんが演じる役柄)、さらに役人である立松信貴さんらによるトークセッションも実施され、生々しい災害医療の現場について語られました。

黒岩知事や阿南先生たちは俳優ではなく、実際に現場で活動されていた方々。そのリアルな経験を共有してくださる姿を背に映画を鑑賞したことは、とても意味深いものがありました。

特に印象的だったのは、阿南先生の少し複雑な表情とコメントです。 

 「私たちの日常生活では、100%うまくいくことを目指す。しかしDMATとして災害対応をする際は、60〜70%程度しかうまく回せない。」

人の命の重さを深く理解されているからこそ、自らの功績が映画化されても慢心することなく、確固たる覚悟を持ち続ける阿南先生の姿勢が垣間見えました。

また、トークセッションでは、船のクルーについても語られました。 元クルーだった同僚から「当時、クルーたちが本当に大変だった」という話を聞いていたのですが、医師の方もその経験を振り返り、 「一番大変だったのはクルーたち。お客様のケアをしながらも家に帰ることができず、表舞台で報道されることもほとんどなかった。その状況に医師として非常に複雑な思いを抱いた。」

と語られていました。

これまでスポットライトが当たることの少なかったプロフェッショナルたちの活動が、映画を通じて多くの人々に認知され、新たな視点を得られたように感じました。 過去を振り返りながらも、黒岩知事や阿南先生たちのような方々の姿勢に励まされ、私自身も未来人間フォーラムでの活動を改めて頑張ろうと思いました。